令和5年度 鹿児島県言語聴覚士会 学術講習会 

 令和 5年 5月 14日 令和5年度 鹿児島県言語聴覚士会 学術講習会(web開催)を開催しました. 講師は鹿児島大学大学院医歯学総合研究科 先進治療科学専攻​ 感覚器病学講座 耳鼻咽喉科・頭頸部外科学分野​ 教授 山下 勝 先生をお招きして「言語聴覚士の方に知って​欲しい耳鼻咽喉科​・頭頸部外科のこと ​」というタイトルでご講演を賜りました.講演の中では,言語聴覚士に関係する耳・咽頭・喉頭(声帯)に関する内容が広く網羅されており,外科医である山下先生ならではの内容には驚嘆するばかりでした.学生の頃,教科書では習ったことがある程度の認識であった外科領域の対応が,鹿児島に居住している患者さん方にとって,現実的に次の選択肢として候補に挙げることができる環境が「鹿児島にはある」という事実は,大変有難いことだなぁと感じました.
 講演の中でも触れていましたが,音声障害や聴覚障害の中には第1選択肢として「STが行うリハビリ」が推奨されるものもあり,声と耳のリハビリを行う「専門家」として,目の前の方の「一歩先の未来」を形作ることができるように,私たち言語聴覚士にできることがあるとがまだまだたくさんあると思います.                        成人学術担当 小倉道広