概要

音声機能、言語機能又は聴覚に障害のある人に、その機能の維持向上を図るため、言語訓練、その他の訓練、これに必要な検査及び助言、指導、その他の援助を行います。

対象となる障害

聴覚障害

生まれつき聞こえにくい先天性難聴、中途失聴、老人性難聴などがあります。 ことばやコミュニケーション、補聴器・人工内耳の装用や指導を行います。

ことばの遅れ

年齢に比べて言葉の遅れているお子さんや、知的障害、自閉症、学習障害などによる言語障害を対象に、 コミュニケーションをとりながら訓練します。また、保護者へ関わり方の指導も行います。

音声障害

ガラガラ声、息の漏れる声などのかすれる声(嗄声)の症状をお持ちの方に対して、 楽に声を出せるように指導します。

構音障害

発音の発達の遅れ、口唇口蓋裂、脳卒中の後遺症による口腔器官の麻痺に伴う構音障害を お持ちの方にたいして、訓練を行います。

吃音

どもりの症状(繰り返し、引き伸ばし、詰まって言葉が出ない)といった症状のために コミュニケーションに支障を来している方の訓練を行います。

失語症

大脳の言語中枢の障害により、言葉で自分の気持ちを表現したり、言葉を理解したりすることが困難になります。 また読み・書き能力も困難になり、長期のリハビリテーションが必要になります。

高次脳機能障害

脳卒中や交通事故などにより大脳が損傷され、注意力や記憶力が低下したり、 目的の行為や動作ができなくなった方の症状改善の指導を行います。

摂食・嚥下障害

食べ物が気管に入ることを誤嚥といいます。嚥下障害では、誤嚥や水や食物を飲み込みにくくなるなどの障害が生じます。 訓練により回復することもあります。