令和7年度 第1回 聴覚部会研修会

令和7年12月13日(土)、鹿児島医療技術専門学校平川校とZOOMにて、聴覚部会研修会を開催しました。

「言語聴覚士が知っておく難聴者を取り巻く環境と対応」というテーマで、九州リオン株式会社の竹松知紀先生、伊東由佳理先生、南條百合香先生を講師にお招きしました。

竹松先生より、難聴のリスク因子や聴覚検査の解釈、聴覚障害等級、さらには聴覚情報処理障害(APD)/ 聞き取り困難症(LiD)など多岐に渡り、とても分かりやすくご講話いただきました。その後、伊東先生、南條先生より、補聴器の体験やロジャー マイクロホンの説明をしていただきました。

参加された24名の方々からは、「補聴だけでなく、認知·高次脳を診ることの大切さ、オージオメーターなどの機器がなくても聴力を推測できる手技や医療に繋げることの大切さを改めて実感できました」、「普段、補聴器に触れることがない為、実際に着けて機能を確認できて良かったです」等の感想をいただきました。ご参加いただいた方々、有難うございました。

鹿児島県において難聴者支援が十分であるとは言えず、今後、関係職種とのネットワークを構築する必要があります。普段、聴覚障害の臨床に携わらないSTは、なかなか難聴者へどのように対応することが正解か分からないと思います。そのような場合、まずは補聴器相談医や認定補聴器技能者へ「繋げる」ことが重要だと思われます。

来月1月には、補聴器診療について、さらに臨床的な内容の研修会を予定していますので、奮ってご参加ください!

学術局 成人学術担当 川路勇太