令和7年度 第2回 聴覚部会研修会

令和8年1月25日(日)、オンラインにて聴覚部会研修会を開催しました。

「補聴器診療を身近に!いまさら聞けないアレやコレをアップデート 〜基礎的なことや明日から使える臨床応用まで〜」というテーマで、済生会宇都宮病院 耳鼻咽喉科 言語聴覚士 鈴木 大介先生を講師にお招きしました。

加齢性難聴の古典的分類、発生機序とその予防、認知症との関連など最新の知見も踏まえ、とても分かりやすくご説明いただきました。その後、補聴器診療の具体的な流れについて、補聴器適応の考え方や適合検査でのポイント、耳鼻科医や補聴器メーカーとの連携の仕方、患者のモチベーションを上げる声掛けの方法など、普段なかなか補聴器診療に携わっていないSTでも臨床場面をイメージしやすいようにお話いただきました。

参加された28名の方々からは、「STが行う補聴器診療の流れが理解できて良かった。鹿児島県での補聴器診療の基幹病院を設定して、補聴器を装用した患者さんのQOL向上につなげる活動およびイメージを県内のSTが持てると良いと思った」、「患者さんやご家族にきちんと説明し、見通しを持って皆で一緒に目標に向かわれていらっしゃる様子がとても参考になった」等の感想をいただきました。ご参加いただいた方々、有難うございました。

鹿児島県の高齢化率は全国平均に比べ高い傾向にあり、補聴器診療の需要は多いことが容易に想像されます。鈴木先生が中核を担われている宇都宮方式聴覚リハビリテーションなど、医療機関でSTが「リハビリ」として携わり、補聴器がただの耳栓とならないよう、今後、地域での連携体制の整備が必要と思われます。

来年度も聴覚部会を中心に研修会が開催されますので、皆様奮ってご参加いただけますと幸いです。

学術局 成人学術担当 川路勇太