第2回ポイント取得対象症例検討会

2015年度第2回ポイント取得対象症例検討会(北薩地区)が開催されました。
今回も2人のSTが発表し、19名(6施設)の地区会員が参加しました。
 演題は、クオラリハビリテーション病院の倉山誠也STから「左利き右被殻出血によりコミュニケーション障害を呈した症例 ~主に注意障害へのアプローチ~」、ゆのもと記念病院の木原汐深STから「知的障害及び自閉症スペクトラムにより全般性発達遅延を呈した症例」を発表して頂きました。
倉山STの発表では注意機能面が談話能力に与える影響について活発な意見交換がされました。多岐にわたるコミュニケーション障害をおこす要因について1つ1つを丁寧に評価し、アプローチする視点をもつことの重要性を感じました。
 木原STの発表では言語発達のみでなく運動発達や社会性の発達など全般的に発達をみる視点の大切さを改めて学ぶ機会となりました。また児を中心に家族や学校などと情報共有し共同でアプローチしていくことで自己肯定感や本人の意欲を高める環境づくりの必要性を感じました。
今回の症例検討会を通して長期的なビジョンでのゴール設定や障害を多面的にみる視点を持つことの重要性を感じました。成人領域を専門とするSTからも、自閉症スペクトラムに対し高次脳機能障害のアプローチの視点から質問や意見が交わされました。
《報告者》芝真裕子(川内市医師会立市民病院)

発表していただいた倉山ST、木原STはじめ、会を盛り上げてくださった参加者のみなさま、本当にありがとうございました。
今後も地区会員みんなの力で、この北薩地区をより一層盛り上げていきたいと思います。 
北薩地域局理事 久保田空