北薩地区勉強会

北薩地区定例勉強会が開催されました。
今回は、2人のSTから講義、発表を行っていただき、20名(8施設)が参加しました。
黒木STからは『口腔内の解剖と機能的役割』 について
野崎STからは『緩和ケア病棟での言語聴覚療法について~下咽頭癌患者との関わりを通して~』の内容で講義・発表して頂きました。

2題とも実際の臨床場面での経験を通して、臨床家の目線から話をして頂いたことで活発な意見交換が行われました。

黒木STの講義では、口腔内の解剖と機能を結びつけた知識を得ることができ、また臨床における症状の考察、アプローチに至る過程まで事細かに教わることができました。特に、舌筋の走行と舌の動きについて改めて考えるきっかけとなり、病態を考える上での気付きとなりました。

野崎STの発表を聞くまでは、緩和ケアとSTとのつながりを全く知りませんでしたが、緩和ケアにSTが、深く関わることができ、患者にとって重要な役割を果たすことを知り、深い感動を覚えました。その反面、緩和ケアにおける、目標設定の考え方やあり方、チーム連携など、その関わりには緩和ケアへの知識及び高いスキルと、精神的な強さなどが必要だなと思いました。高度な専門性が必要な分野であるとともに、今後発展がのぞまれる分野であると強く感じました。

発表して頂いた黒木ST、野崎STはじめ、参加して下さった会員の皆さん、ありがとうございました。 

川内市医師会立市民病院 
芝 真裕子
久保田 空