ポイント取得症例検討会【北薩地区】

 2013年度第1回生涯学習ポイント取得対象症例検討会が川内市医師会立市民病院にて開催されました。
 10施設から計19名の参加がありました。また、北薩地区外からの県士会員の参加もありました。
 発表は西村ST(クオラリハビリテーション病院)『母国語が日本語でない失語症例について』、芝ST(川内市医師会立市民病院)『リハビリ介入後も認知症が進行した脳梗塞の一例』の2演題でした。
 通常の発表に比べ、発表時間、質疑応答時間を長く設定するため、より多くの方から意見をいただくことができ、また幅広く、そして深い議論ができるのが、地区症例検討会のいいところだなと、改めて感じました。
 西村STの発表からは、異なる言語圏の患者さんの失語症治療をすることが、今後、そう珍しくない時代がくることを予感させられるとともに、第2言語の習得過程、習熟度を考慮した上で、認知心理学的考察に基づく失語症治療が重要なのではと、深く考えさせられました。
 芝STの発表からは、認知症のある患者さんの評価、治療、目標設定を自分自身しっかり行えていただろうかと振り返る、とても良い機会をもらいました。
 治療成果が中々見えてこない、適当な治療手段がわからないなど、そんなときに、地区の検討会で多くのSTに相談できることは、発表者のみならず、聴講者も共感し、業務に活きてくる、とても良い機会だと思います。
 第2回ポイント取得対象症例検討会(北薩地区)を来年2~3月に予定しています。発表予定者は現在1名ですが、あと1~2名枠がありますので、興味のある県士会員の方は是非、ご連絡、ご相談ください。
 今回、ご参加くださいました会員の皆様ありがとうございました。次回も多くの皆様のご参加を楽しみにお待ちしています。

 
北薩地区担当理事
川内市医師会立市民病院
久保田空